そもそも「コーチング」って何なの? コーチの役割とは?

私は公立学校で講師として勤務しながら、コーチとしての活動をしています。

「コーチ」が行うのが「コーチング」なのですが、「コーチング」ってちょっと耳慣れない言葉だと感じられるかもしれませんね。

そもそもコーチングって何? 野球とかのコーチなら聞いたことあるけど…。

ここでのコーチとは単にスポーツの技術的指導者ではありません。コーチングとは「促進的・指導的アプローチで、クライアントの学習や成長、変化を促し、最大限に力を発揮させることを目指す」ものです。

と言われても、何だかよくわかりませんね〜 何のこっちゃ?って感じです。

目次

コーチとは馬車のこと?

コーチとは元々は馬車のことなんです。英語圏では「人を目的地に連れて行く手段である馬車」に掛けて、人をその人が目指すゴールを達成するのを助ける役割「コーチ」と言います。それを行うことが「コーチング」です。

コーチングはアメリカを中心に広まり、日本でも経営者の研修に用いられるようになりました。有名なのは、カルロス・ゴーンの時代の日産、中間管理職向けに行われた研修でのコーチングでしょうか。

いずれにしても「コーチング」は個人の成長や組織の発展を後押しする活動をしますが、アメリカでは主に個人を対象、日本では企業の管理職研修という形で広まっていますね。

よく混同しがちなのが「カウンセリング」ですが、こちらは「治療」が目的。

企業においては行われている「コンサルティング」、こちらの目的は「問題に対する解決策の提示」

「コーチング」はクライアントが目標を達成することを助ける「支援」が主な目的

というように区別できます。

コーチングは、クライアントが自覚していない問題を引き出し、潜在的な能力を解放させることで、最大限に成果を挙げさせることを目指します。そこに至るまでに、コーチがクライアントの観察、傾聴、質問、気づきの促進、誘導、提案といった専門的なスキルを使ってお手伝いをしていくというわけです。

ここで知っておいてほしいことは、現在のコーチ資格は全て民間のもので、公的な資格等は存在しないということです。よって十分な訓練を受け経験を積んだコーチもいれば、簡単な研修を受けただけで会社の部下にコーチングを行う人もいるんですね。

ですから、単に「コーチ」の資格があるというだけでなく、

クライアントのゴールをよく理解し、最も大切な信頼関係が築けるか、

明確な理論に基づいたスキルを持ち、それを適切に使えるか、

その分野において豊富な経験があるか…など。

これらのことが重要になってくると思います。

私のコーチングについて

このサイトにおいての私のコーチングは、不登校・引きこもりで悩む保護者の方に向けて特化して行っています。

子どもたちが完全に回復するためには、まずは親自身が変わろうという意識をもち、何よりも子どもにとって安心・安全な環境を作り、「全肯定の愛」で満たしていくことが必要になります。ここが最も大切なところです!

すなわち、親自らが自分を解放して「こうであらねば」をなくし、力を抜いて

自分自身も、大切なわが子も、「ありのまま」に受け入れていく。

そして、安心・安全な環境のもと、親からの「全肯定の愛」で、大切なわが子を不登校・引きこもりから完全に回復させていくんです。

言葉にすれば簡単ですが、親として長年の考えを変えていくのはそれは大変なこと。不安の中で焦り、悩み、やろうとしてもできない…なんてことは当たり前に起こります。現実を目の前にして「頑張ってもできないんだよ〜!」と叫びたくなる。そんな時、実は親自身も気付かないまま幼少期から長年にわたって抱え込んだ「考え方のねじれ」が原因だったということもあるんですね。必要以上に自己犠牲の考え方だったり、わざわざ厳しい生き方を選んでいたり…。

私も長年悩み、母親として苦しんだ当事者でもあり、教員としても色々な事例に関わってきました。特に自分が教員なのに…って思うと、わが子の状況が本当に悲しくて辛くて苦しくて…。さらには、変なプライドや「こうでなくては」という常識に捉われた思い込みも強く、「私、一年365日のうちの300日は泣いてるな…」っていつも思ってました。

そんな苦しさがあったからこそ様々な事を学んできたんですね。私は長い時間と労力を費やし、遠回りをしてきましたが、それでもコーチングなどを学んで自分が解放され自由になるにつれ、本当に(おかしな言い方ですが)生きやすくなりました。そして今では、その経験があったからこそ知り合えた素敵な方々がいると、心から感謝の気持ちさえ持てるようになっています。

我が家はまだまだ「完全に脱出した」とは言えません…。でも、私はここまでのプロセスを経てきた経験や必死に学んできた知識・スキルは、その長く苦しい日々の分、しっかりと手に入れました!

このブログでは、私の長く試行錯誤をしてきた経験や、時間も労力も高額なお金も費やして得た知識などをお伝えしています。これが、まだ脱出プロセスの途中で苦悩している子どもたちやそのご家族のお役に立てたとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

ただ、不登校・引きこもりの問題は、個人の特性や年齢・環境などによっても様々です。本当に色々なケースがあり、その時々の対応もこれで良いのか迷い、行き詰まってしまう。そんな時は、個別のコーチングセッションなどでお話を聞かせてください。

子どもから見て、親が幸せで自分の人生を楽しんでいること。これが一番なので、そこに至るまでに、親として抱えている不安や迷いを全部吐き出してください。そして何があっても大丈夫だよとドーンと構え、最愛の我が子を安心させてあげてくださいね。

悩みが深いほど、真剣に取り組めば取り組むほど、どうしても現実にどっぷりとハマって全体が見えなくなります。自分では気付かない側面が出てきます。そこを一歩下がって第三者の目で見えることを参考にして、私のように遠回りすることなく、最短距離で前に進んでいかれることを願っています。

ご両親自らが1日も早く自由に前向きに気持ちを解放し、不登校・引きこもりの問題回復に向けて、後戻りすることなく一緒にゴールに向かって歩んでいかれますように!

心より応援しています!

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