子どもの不登校・引きこもり。ツライ、かなりしんどいです。
特に学業が優秀な子が不登校になると、内心「ここまで順調にきて、うまくエリートの道に乗せた」つもりだったのに、それがガラガラと音を立てて崩れ落ちていくように感じてしまうようです。絶望感しかない状況。
原因を探そうと躍起になったり、誰かの責任にして責めたり。このおかげで何もかもが台無しになったように、自分がとんでもない悲劇の主人公になってしまう。
その気持ちは、きっと経験した人でないと分からないですね。
私はそれに加えて、学校では何も問題なく順調に元気に登校してくる子たちが目の前にいるので、本当に地獄の日々でした…。
でも十何年も悩んでくると、
この経験が、私の価値観を大きく変えてくれた
と、本当に心から思っています。
私自身、進学校に通っていたこともあって、勉強ができて偏差値の高い学校に行くのが良いことと思い込み、有名な大学に行って、できれば留学して視野を広めてから社会人になって…と。
今思うと本当に狭い。もっともっといろんな生き方がありますね。今の時代は特に、通勤したり会社に入ったりしなくても個人の特技を活かして仕事ができるし、これまでになかった仕事や価値観が出てきて、ライフスタイルはどんどん変化していますよね。
不登校・引きこもりの問題があって色々調べたけれど、他国ではホームスクーリングは珍しくありません。私のアメリカ人の友人は、不登校というよりも、学校では物足りなくてもっと高度な学習をさせたくて、ホームスクーリングを選んでいました。日本でも、通学を必要としない学びの形が選べるようになっています。通信制の学校やサポートする塾、フリースクール。多くはないけれど、不登校に特化した公立の学校もできています。
10年ほど前の我が家では、息子の不登校に悩み、自宅から通学できる距離に創立されたばかりの私立中学校、「不登校児童生徒等を対象とする特別の教育課程を編成して教育を実践する学校」に市から指定されたという中学校に行かせたんだけど…
結論から言うと、
酷かった…。
創立のゴタゴタがあったとはいえ、不登校のまま、半年以上教科書を渡されず忘れられているという状態。対応も声掛けも、とても専門的な経験を積んだとは思えない教員たち。2〜3人の話の通じる先生だけが走り回り、そして疲弊して退職していくという…。お粗末な運営で話になりませんでしたね。
その当時はまだまだ選択肢も多くはなかったけれど、よくリサーチしてから、せめて実績のあるところにするべきでした。
不登校が増えている今、「学校に行く」ことを前提にせず、通学以外の様々な学びの形態を認めて早急に整えていくべきです。まだまだきちんと運営されているのかわからない塾や通信教育などもあって、公立の取り組みも今一つの状況のまま。将来のある子どもたちのために、国レベルで改革するなり早くなんとかしてくれ〜!
でも色々な試みはなされているようなので、また、いろんな学びの形態について調べたことも書いていきますね。
息子の不登校。先ずは「学び方・生き方」というところから、頭の堅い私はガツンとやられました。