個性學は「生まれもった自分の才能や特質」を知る「人生のナビ」!

私が「個性學」と出会ったのは、ネット記事で偶然見つけたのがきっかけ。その時は、教職を辞めて新しい世界を見てみたいとの思いが湧き上がってきた頃でした。「私って、本当は何がしたいんだろう?」と思い始めたものの、ひたすら教員としての多忙な日々をひた走ってきた私は、自分が本当にしたいことすら分からなくて。退職後はどんな生活が待っているかな?と楽しみであると同時に、「本来の自分」を取り戻す手がかりのようなものを探しているような感じでした。

「生まれもった才能?」そんなものがあるのかどうかは分からないけれど、退職を機会にして、次のステップの参考までに知っておくのも面白いかも?と思って最初に申し込んだ日から、いつの間にか「個性學アドバイザー」資格を取るに至りました。

目次

個性學とは?

まず、「個性學」とは何か? 

これは「生年月日をもとに、人間の個性を類型化した新しい人間学」。40年以上にわたって研究され、体系化されてきた学問なんです。主に企業の戦略的人事(採用や適材配置)に使われてきましたが、最近では、教育や恋愛、結婚などにも活用されているようです。

手がかりは生年月日(出生時間も含む)だけなんですよ。最初は驚き、胡散臭ささえ感じでいました。「生年月日で個性が決まる? 何それ?」って思いました。人の個性なんて人の数だけあるし、生年月日で決まるなんてちょっと考えづらいですよね。面白半分で診断を受けたのですが、予想に反して「統計学」とも言える深い研究で、今もまだ進化しつづけている学問でした。

個性學で分かること
  • 性格
  • 人生戦略(子育て、部下育てなど)
  • 行動特性
  • 主義
  • 人生観
  • 能力
  • 生き方…など
個性學で分からないこと
  • 知能や学習能力
  • 体質
  • 運動神経
  • 趣味・趣向
  • 社会常識への適応度
  • 善悪の判断基準
  • 技術や資格の有無…など

「分かること・分からないこと」はまだまだあるのですが、ここではこのサイトに関連のありそうな項目だけを挙げてみました。「分かること」は生まれつき持っているもの、「分からないこと」は環境や教育などで決まっていくもの、という具合に考えると分かりやすいですね。

「個性學」では、以上のようなことが生年月日によって分かり、それをより細分化し、組み合わせていくことで、

  • 自分の人生の目的は何か
  • 自分はどんなことに幸せ感を感じるのか
  • 自分を活かすことができる環境は何か
  • どうしたらより成長できるのか

このようなことが分かります。

自分のことって、分かっているようで案外分かっていないものです。言われてみて「そう言えば…」と気付くことがあります。また、自分がそうだから人も同じでは…と思っていたことが、全然違っていたなんてこともよくありますよ。

不登校・引きこもりの解決に、個性學を役立てる

個性學では、個性を道具・役割と考えます。タイプ診断ではありません。

まずは自分の個性をよく知る。

次に相手の個性を知る。

それによって相互理解が起こり、共創が始まる。

自分や相手のことをよく知る上で、生まれもって一生変わらない個性が一目でわかるのなら、それを活用しない手はありませんね。

不登校・引きこもりで悩むご家庭の場合、子どもはどんな個性を持っているのか、親の個性はどうか、まずはそこから一人一人をじっくりと見ていきます。その後で、親と子の個性が合わさった時には、どんなことが起こるのか、積極的に支援すること、より注意深く対応することは何かなどを個性に合わせてみていきます。

もう少し具体的に説明すると、例えば、個人が「どんな状況に幸せを感じるか?」ということ一つだけをとっても、大きく分けて3つの個性によって違いがあるんですね。

  1. 「人として恥ずかしくない生き方をして、信頼できる人と一緒に楽しむ」ことに幸せを感じる
  2. 「好きなことを好きなだけして、邪魔されずに自分を表現する」ことに幸せを感じる
  3. 「いつも挑戦し続け、仲間と一体感を持ちながら目標達成に向かう」ことに幸せを感じる

このような異なる個性を、各自が生まれながらにして持っているというわけです。

そして、あらかじめ相手がどの個性の持ち主かを知ることができれば、その人が本当に居心地が良いと感じる接し方や言葉がけができますね。

また、個性學には「サーキュレーション」という見方があります。2つの個性の間には、「サーキュレーション」といって指示や意思伝達がスムーズにいく関係と、「逆サーキュレーション」といってスムーズにいかない関係があるんです。親子の関係で、「サーキュレーション」の場合は比較的話が通じやすいのですが、「逆サーキュレーション」だと、いくつかの工夫が必要になり、それによって自分の言いたいことが相手により効果的に伝わるようになります。

さらにもう一つ面白いことに、個性學では「トキ」という分野があり、それは「人生は10サイクルで、どのトキにどんな出来事が発生しやすいかが分かる」というものです。私も半信半疑で自分の人生の大きな出来事(結婚や出産、就職や退職など)を当てはめてみると、その10サイクルにギョッとするほど当てはまっていました。本当に不思議です。時の流れって本当にあるんだなと思いました。今がどのサイクルに当たるのかを知ることで、流れに逆らわず、その時々に沿った考え方や行動をすることができます。「今はじっくりと腰を据えて、体調を整えながら準備をするときだな」とか「意識を外に向けて、環境を変えたり新しく人と出会ったりしてみよう」などと、自然と時の流れに乗っていくことができます。

このように、自分を知り、相手を知り、より良い共創の仕方を知る。そしてトキを知る。

これによって、不登校・引きこもりに限らず、子育て全般にわたっての指針のようなものが明確になってきます。

まとめ

以上、個性學の概要をお伝えしましたが、実際の分類などについては、可能な範囲でこの後書いていきますね。

個性學は仕事の戦略的なことから占いのようなものまで、目的に応じて様々な使い道があります。タイプ別診断ではないので常に「目的ありき」で考え、目的を達成するための道具として個性學を活用していきます。面白いのは、相手を理解しようとすると、それが跳ね返って、むしろ自分のことがよく分かるようになることなんです。

いろいろな個性があって、それぞれに「役割」がある。支えているようで実は支えられていて、皆が輝くために「お互いが支え合っている」ことが分かってきます。

全ての縁は、自分のためにある。

こんなことを個性學から学んだ私です。

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